
来年2027年、専門通信工業は創業10周年を迎えます。
2017年に独立してから10年。
ホームページを作ったり、めっき設備を設計したり、見積したり、工事管理したり。
我ながら、いまだに何屋なのかよく分かりませんw
そんな10周年を前に、ChatGPTに「Sites」というWebサイト作成機能があることを知りました。
ChatGPTに、
「ホームページ作って」
と頼めば、デザインして、コードを書いて、Webサイトとして公開までできるらしい。
一応、私はホームページ屋でもあります。
これは試さないわけにはいきません。
まずは10周年記念サイトを作らせてみた
最初にこんな感じの指示を出しました。
「専門通信工業の創業10周年記念サイトを作ってください」
テーマは、
SENTSUKO 2017–2027
黒を基調にした、ロックバンドのツアーサイト風。
そしてトップページには大きく、
HELLO, WORLD!
Web制作とめっき設備。
一見すると何の関係もない二つの仕事を10年間続けてきた会社、という構成にしてもらいました。
すると……
普通にカッコいいw
いや、一応ホームページを作って金をもらってきた人間としては、もう少し文句を言いたかったんですが、
普通にカッコいい。
そして、そのまま公開までやらせてみました。
指示開始から一般公開まで、11分33秒。
こちらが実際に公開されたサイトです。
ChatGPTが11分33秒で作って公開した「専門通信工業 10TH ANNIVERSARY」
サーバーを契約していません。
WordPressもインストールしていません。
テーマも選んでいません。
FTPも触っていません。
HTMLもCSSも書いていません。
私は、
「こんなの作って」
と言っただけです。
ホームページ屋として、ちょっと嫌な汗が出てきましたw
じゃあ、もう一個作れるのか?
当然、次に気になります。
「これ、一つのアカウントで複数サイト作れるの?」
そこで2本目を作らせてみました。
今度は1本目とは真逆。
テーマは、
「インターネット黎明期のホームページ」
ですw
1990年代後半から2000年代初頭。
まだ「ホームページ」という言葉そのものが新しかった頃。
原色バリバリ。
フォントは統一されていない。
☆がチカチカする。
NEW!
「あなたは001027人目のお客様です」
「最終更新日」
「What's New」
そして、やたらと賑やかなリンク集。
今のWebデザイナーが見たら卒倒しそうな、あの時代ですw
今回はタイムアタックにしました。
途中で質問するな。確認するな。最後まで一気に作れ。
結果――
4分35秒。
4分35秒でサイトそのものが完成しました。
速すぎるw
ところが、最新AIが「公開」でコケたw
しかし今回は問題発生。
サイトは完成した。
しかも出来もめちゃくちゃいい。
ところがChatGPT Sitesから公開しようとすると、公開用ファイルの送信が権限制限に引っ掛かって止まりました。
管理画面から手動で「公開」を押してみてもフリーズ。
さすがパブリックベータ。
サイトを4分35秒で作るAIが、最後の公開ボタンでコケましたw
そこで思い出しました。
そういえば私、
ホームページ屋だった。
ローカルを見ると、AIが作ったサイトの dist フォルダに、
index.htmlretro.cssretro.js
がちゃんと出来ています。
なら話は早い。
Xserverのファイルマネージャーを開いて、
sentsuko.com/public_html/10th-retro/
へ3ファイルを放り込みました。
そしてブラウザを開く。
……
出たw
AIが4分35秒で作った「インターネット黎明期版 SENTSUKO 10周年サイト」
最新AIが公開できなかったサイトを、
HTML・CSS・JavaScriptをサーバーへ直置きするという古典技で公開しました。
1990年代風のホームページを、
1990年代から続くような方法で公開する。
妙に美しい結末ですw
で、ホームページ屋は本当に要らなくなるのか?
今日実際にやってみて、かなり考えが変わりました。
少なくとも、
「ホームページを作る」
という作業そのものの価値は、これから猛烈に下がると思います。
これまでなら、
ヒアリングして、構成を考えて、デザインして、WordPressを入れて、テーマを設定して、CSSを調整して、スマホ表示を確認して、サーバーへアップロードして……
ようやく公開です。
それが今回、
11分33秒。
2本目に至っては、
制作4分35秒。
しかも全然違うデザインです。
「AIだから似たようなテンプレートしか作れない」という感じでもありませんでした。
これはさすがに、
ホームページを作れること自体を商品にする時代は終わりつつある
と思わざるを得ません。
でも、ホームページが無くなるわけではない
ここが面白いところです。
ホームページを作ることが簡単になったからといって、企業がWebを必要としなくなるわけではありません。
むしろ逆かもしれません。
作業日報。
日程表。
工程表。
ガントチャート。
施工写真。
見積。
工事進捗。
顧客への報告。
こういう実際の会社業務とホームページをつなげる方が面白くなってきます。
例えば現場で、
写真+現場名+今日の作業内容
だけ入力する。
するとAIが、
作業日報を作る。
工程表を更新する。
ガントチャートへ反映する。
客先向けの進捗報告を作る。
そして公開して問題ない情報だけを整理して、ホームページの施工実績として投稿する。
全部、同じ一次情報から作れます。
これならホームページは、単なる会社案内ではありません。
会社の仕事そのものにつながったシステムになります。
AI時代のSEOも、結局ここなんじゃないか
最近、
「AIで書いた文章はSEOでどうなの?」
「AI検索対策は?」
「AI生成コンテンツには表示が必要?」
みたいな話をよく見ます。
でも、だんだんそんな区別自体が意味を失っていく気がしています。
文章はAIが書けばいい。
写真整理もAIでいい。
ホームページまでAIが作ればいい。
でも、
「今日、この工場で、この設備を、この方法で直した」
という事実は、AIには作れません。
実際の仕事から生まれる一次情報です。
だったら人間がやるべきなのは、AIっぽくない文章を一生懸命書くことではなく、
現実世界で起きた価値のある情報をAIが使える形にすること
なのかもしれません。
HP屋さんさよなら、私はSaaSになりますw
ということで、10年間やってきたホームページ屋を辞めます。
……という話ではありませんw
でも、
「ホームページを作ります」
だけでは、もう面白くない。
これからは、
仕事の流れを設計する。
AIで自動化する。
必要な情報を蓄積する。
その結果をWebにつなぐ。
そんな仕事に変わっていくんじゃないかと思っています。
ホームページは、そのシステムの一番外側にある画面になる。
2017年。
ホームページ制作を仕事の一つとして独立しました。
そして10周年を迎える2027年を前に、
AIへ、
「HELLO, WORLD!」
と書いたホームページを作らせたら、
11分33秒で世界へ公開されました。
そして調子に乗ってもう一本作らせたら、
4分35秒で完成しました。
だったら次は、その先をやってみます。
HP屋さんさよなら。
私はSaaSになりますw
なお、
何のSaaSを作るのかは、まだ決まっていません。


