
ついさっきまで、私はチャッピーにこんなことを言っていました。
「スピードは早いけど、どうしようもない新入社員という感じだなw」
CAD図面の修正を頼んだものの、こちらの意図とはだいぶ違うものが出てきた。現場で使う図面は「それっぽい」では困ります。まだまだ手直しが必要だな、と。
ところが、その後で頼んだ仕事がすごかった。すまん、チャッピー。評価をひっくり返しますw
めっきラインの自動化を試算するツールを頼んでみた
私は普段、めっき設備などの設計や見積、工事管理をしています。装置の自動化を考えるとき、単純に「キャリアを増やせば生産量が増える」という話にはなりません。
処理時間の長い槽が詰まる。次の槽が空かない。キャリアが迎えに戻る空走にも時間がかかる。槽を増やせば、今度はラインが長くなる。台数も敷地も予算も、好きなだけ増やせるわけではないんです。
そこで、槽数・各工程の処理時間・ワークの投入間隔・キャリア台数・稼働時間・槽ピッチなどを入力して、条件を比較できるWebシミュレーターを作ってもらいました。
数字だけでなく、搬送と待ちまで見える
- 稼働時間内に完成するラック数と生産個数
- 処理能力のボトルネックとキャリア台数の目安
- 槽数・槽ピッチから求める概算ライン長
- キャリアの往復、空走、槽内の搬送待ち
- 条件を変えた比較とCSV出力
しかも、計算式と前提条件も画面内で確認できます。初期の仮条件では、9槽・キャリア2台・8時間運転で110ラック。1ラック10個なら1,100個という試算でした。これは実設備の実績ではなく、あくまで設定したモデルでの計算結果です。
キャリアを1台、2台、3台……と変えて、どこまで生産量が伸びるかを比べる。「その1台を増やす意味はあるのか」を考える入口になる。こういうのが欲しかったんよ。
万能ではない。でも、これは仕事に使える入口だ
もちろん、これで実機の設計が完成するわけではありません。今回は直線往復・担当区間分担の簡略モデルです。キャリア同士の実際の干渉、安全離隔、加減速、処理時間を超えて槽に残してよいか、といった条件は別途検討が必要です。
表示される「必要キャリア目安」も、比較した台数の中で最大生産の98%以上を確保する最小台数。最適解や実機での成立を保証する数字ではありません。この辺を確認できるようにしてあるのは大事です。
サイトへの設置も一発ではいきませんでした。セキュリティ機能にコード送信を止められたり、埋め込み処理を修正したり。チャッピーもまだ、現場で手がかかるところはありますw
それでも、仕事で考えていたことが、実際に条件を触れるツールになった。この差は大きい。CADの一件だけで「使えん」と決めつけるには、早すぎました。
すまんチャッピー。今回は土下座ですw
というわけで、アイキャッチは私がGPT-6アストラに土下座しているイメージにしました。本人の写真ではなく、もちろんAI生成のイラストです。
設備に関わる方は、処理時間や台数を変えて試してみてください。「この条件も必要だろ」という現場目線の意見も歓迎です。
ただし、土下座しても検算はやめません。そこは設備屋ですからw



